日本を代表する写真家内藤忠行(1941年東京浅草生まれ)は、60年代に単身NYに渡り活動を開始。マイルス・ディビスと出会いジャズなどコンサートライブを撮り始め、多数のレコードジャケットを手がける。またルーツであるアフリカへ旅を重ね多くの写真を残す。80年後半より日本文化に回帰し、桜・蓮などを撮り、これまでの写真の常識にとらわれない繊細かつ大胆な手法と内藤独自の世界を創り出す。近年では骸骨、雲などを被写体に精力的に制作している。
本展では、桜の世界をT字型12面シンメトリーに表現した最大作品を特別展示するなど日本の美の象徴である桜と、最新作である雲シリーズと、愛と平和そして死をテーマにした骸骨シリーズなどキャリア60数年で今なお新たな表現を探究し続ける内藤独自の世界観を表現します。
1960〜1980年代N.Yにて撮影されたスナップ写真や、約30年前に制作されたゼラチンシルバープリントは、大変状態が良く保存されております。