ギャラリー桜林「鈍色の森」
0296-74-3000
住所 / 〒309-1634 茨城県笠間市福原2006
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住所 / 〒309-1634 茨城県笠間市福原2006
ギャラリー桜林「鈍色の森」
片口直樹展「鈍色の森」
2019年3月21日(木・祝)~ 5月19日(日)
Press Release
ギャラリー桜林では2019年3月21日(木・祝)より片口直樹展「鈍色の森」を開催致します。
片口直樹(1978年大阪生まれ 茨城大学教育学部准教授)の油彩画は、花、風景などをモチーフとしたいわゆる写実画ですが、物体が見えたさまをそのまま絵として表現したものと違い、作家自身が撮影した写真を元に描かれています。
写真は今その瞬間を切り取り、克明に記録されます。被写体はその瞬間のみが光と影で表現され、私たちの記憶として残ります。片口はその一瞬しかない記憶を捉え、あえてキャンバス地の質感を残すなど、油彩画の温かみを大切に描いています。
タイトル名の鈍色(にびいろ)とは喪に服す色。様々な色が染まった濃い灰色を指します。
本展では、ギャラリー桜林がある常陸国出雲大社を取材し、境内のある一瞬しかない風景を捉えて制作しています。その作品はどこかで体験したり感じた、私たちの記憶を呼び覚ますことでしょう。
“鈍色の森”の風景を描いた油彩画と映像作品の新作約20点の数々は、ギャラリー空間と神社境内の一体感をイメージさせます。
是非皆様方にこの機会でご高覧いただきますようお願い申し上げます。
常陸国出雲大社の樹木葬霊園を散策すれば、墓標となる花木群が輝かしい姿で参拝者を迎える。花木それぞれの固有の色と、それに関わる感情の色が鮮やかに呼応し合っているようだ。俯瞰してみれば、お社全体が様々な色を内包した空間であり、鈍色に輝く森であると考えた。
本展では、椿・桜を中心に、10年間取材した中で出会った風景を訴求することで、鑑賞者の記憶を呼び覚まします。(片口直樹)
つもる 2019年 キャンバスに油彩 194 x 259 cm © KATAGUCHI Naoki
作家紹介
片口直樹 / KATAGUCHI Naoki
1978 大阪府生まれ
2002 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻 修了
2000 金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科油画専攻 卒業 2009 - 茨城大学教育学部准教授
茨城県在住
個展
2019 「鈍色の森」ギャラリー桜林、常陸国出雲大社、茨城
2017 「片口直樹 聴くことの比喩展」いわき市立美術館、福島
2016 「Station Time-Leap」東海ステーションギャラリー、茨城
「贈りもの」ギャラリーしえる、茨城
2015 「光彩」INFORM gallery,石川
2013 「光彩」INFORM gallery,石川
「Station」日立駅情報交流プラザ,茨城
2012 「片口直樹展」INFORM gallery,石川
2011 「Soil2」INFORM gallery,石川
2010 「Soil」INFORM gallery,石川
「外には優しい雨の音」信濃橋画廊,大阪
2009 「Sync」INFORM gallery,石川
「言葉は遠くの方にある」信濃橋画廊,大阪
2008 「Sweet & Bitter」信濃橋画廊,大阪
2007 「微のあいだ」INFORM gallery,石川
「つもりつもれば」信濃橋画廊、大阪
2006 「Distance」信濃橋画廊、大阪
「Diary」INFORM gallery,石川
「Happy End」信濃橋画廊、大阪
2005 「suzuka」信濃橋画廊、大阪
「River-絵画をみるということ」INFORM gallery,石川
「ぼくのもの」信濃橋画廊apron、大阪
2004 「ここにしあわせがある」やわたメディカルセンター、石川
「そこにしあわせがある」信濃橋画廊、大阪
2002 「awake and aware」INFORM gallery, 石川
グループ展
2018 「茨城大学美術科教員展+M/2018」ギャラリーESPACE、茨城
「第10回前田寛治大賞展」日本橋高島屋,東京(巡回:倉吉博物館、鳥取)
2017 「茨城大学美術科教員展+M/2017」ギャラリーESPACE、茨城
2016 「茨城大学美術科教員展+M/2016」ギャラリーESPACE、茨城
「観月会2016 時の回廊展[片口直樹×横田将士]」茨城大学五浦美術文化研究所、茨城
2015 「茨城大学美術科教員展+M」ギャラリーESPACE、茨城
2014 「茨城大学美術科教員展」ギャラリーESPACE、茨城
2013 「茨城大学美術科教員展」ギャラリーESPACE、茨城
「信濃橋画廊コレクション」兵庫県立美術館,兵庫
「茨城大学美術科教員三人展」ギャラリーESPACE、茨城
信濃橋画廊コレクション(兵庫県立美術館)
2012 「黒ノ美學」雅景錐、京都
2011 「茨城大学美術科教員三人展」ギャラリーESPACE、茨城
2008 「gallerism 2008」大阪府立現代美術センター、大阪
「森ニュートン幸峰・片口直樹・吉田千春」INFORM gallery、石川
「thing matter time」信濃橋画廊、大阪
2007 「架空通信 百花繚乱」兵庫県立美術館3Fギャラリー、兵庫
2005 「第22回天展 天理ビエンナーレ2005」天理教教会本部特設会場、奈良
「Premonition-I- 片口直樹/中西信洋」大阪成蹊大学芸術学部 space B、京都
「LA VOZ 2005」京都市立美術館別館、京都
「remo_showcase」remo、大阪
「remo video loungage[wallstream]」remo、大阪
「第13回吉原治良賞美術コンクール展」大阪府立現代美術センター、大阪
2004 「thing matter time」信濃橋画廊、大阪
受賞歴
2005 第22回天展 天理ビエンナーレ2005 大賞
2002 金沢美術工芸大学大学院修了制作金沢市買い上げ
2000 金沢美術工芸大学卒業制作大学買い上げ
1999 第20回国際瀧冨士美術賞
パブリックコレクション
兵庫県立美術館
金沢市
金沢美術工芸大学
天理教
オープニングレセプションの様子