ギャラリー桜林「久松知子展 Storyteller」
0296-74-3000
住所 / 〒309-1634 茨城県笠間市福原2006
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住所 / 〒309-1634 茨城県笠間市福原2006
ギャラリー桜林「久松知子展 Storyteller」
久松知子展 Storyteller
2021 年 6 月 27 日(日)~8 月 29 日(日)
「語る人」 2021 木材、アクリル絵具、合成樹脂塗料 180 x 180 cm ©TOMOKO HISAMATS
「Storyteller」というタイトルは、古事記の語り部として伝わる稗田阿礼(ひえだのあれ)の存在を手掛かりにして決めました。彼あるいは彼女は、男 か女か定かではなく、その存在自体も不確かとも云われているそうだ。その語りに含まれたであろう音の情報は、活字テクストからは想像することしか できない。それが神話である以上、あいまいさに包まれていることは、わかりきったことなのかもしれない。それでありながら、書き換えられ続けている 古典は、新しい表層にいくほど、具体的なイラストレーションが、親切な導きをしてくれる。現代日本人にとっての見やすい表層を、とりあえずのとっかか りとして、古代の神(あるいは彼らは人だったのだろうか?)の物語を手探りする。先人たちの手跡にふれると、つかみどころのなさとステレオタイプの両 極が気になってしまう。 今回制作した作品たちに求めたことは、具象性の再生産のための絵画であることを超えて、絵解きの絵画を別の視点から見直そうとすることにありま す。 (久松知子)
久松知子は 1991 年三重県生まれ、東北芸術工科大学にて日本画を専攻し、昨年活動拠点を山形や喜多方など東北地方から埼玉に移し制作を行 っています。
久松は、《日本の美術を埋葬する》(2014)は「第7回絹谷幸二賞」奨励賞、《レペゼン日本の美術》(2015)では「第 18 回岡本太郎現代芸術賞 展」岡本敏子賞を受賞するなど学生時よりその評価は高く、これらの作品は「日本美術全集第 20 巻」(小学館)に掲載もされております。
2018 年大原美術館「レジデンスプログラム ARKO2018」に招聘され個展を開催し、「六甲ミーツアート芸術散歩 2020」(六甲山サイ レンスリゾート、兵庫)に参加するなど注目のアーティストとして取り上げられています。
これまでに、東北地方の土着的な文化や日本近代美術史、民藝などをテーマとした作品やそれらの歴史的な人物を登場させたポートレート、また 現代社会を風刺した様な作品なども制作しており、久松独特の着眼点をテーマにし、その解釈やメッセージの可視化を行い、さらに探求する自分 自身の姿や作品制作を行ったアトリエなど自己言及的な空間をも作品に登場させています。また絵画の制作だけでなく、展覧会の企画などの活動 も幅広く行っております。
ギャラリー桜林での展示では、日本最古の歴史書とされる「古事記」をテーマとして、実際に出雲神話を肌で感じるべく、島根県にも赴き、アートにより神 話の手引きを試みる展示となっています。
本人のコメントにもあるように、語り部の存在からして謎多く、つかみどころのない壮大なミステリア スな日本神話を、久松らしい新たな解釈で制作された最新作数十点を展示致します。
作家プロフィール 久松知子 (ひさまつ ともこ)
1991 三重県生まれ
2014 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 日本画コース卒業
2017 東北芸術工科大学大学院 修士課程 芸術工学研究科 芸術文化専攻 日本画領域 修了
2019 東北芸術工科大学大学院 博士課程 芸術工学研究科 中途退学 現在、埼玉県在住 個展
2021 久松知子展 Storyteller(ギャラリー桜林(常陸国出雲大社)/茨城)
2020 300円絵画(はねとくも/埼玉)
2019 美のあるくらし(トライギャラリーおちゃのみず/東京)
久松知子絵画展(日本橋三越/東京)
2018 ARKO2018 久松知子(大原美術館/岡山)
2015 美術家の幸福論!(Roppongi Hills A/D gallery/東京)
2014 喜多方酒樽絵画 etc.(新宿眼科画廊/東京) グループ展
2020 久松知子・根本裕子展(ギャラリーつじるし/福島) 六甲ミーツアート芸術散歩
2020(六甲山サイレンスリゾート/兵庫) 考える人(海老原商店/東京) 久松知子・浅野友理子 ふたり展(画廊星医院/福島)
2019 リボーンアートフェスティバル 2019(石巻市街地エリア 旧かしわ屋/宮城)
高橋コレクション展 アートのふるさと(鶴岡アートフォーラム/山形)
山形藝術界隈展一一[山形藝術界隈オールスター展] (GALVANIZE gallery〔石巻のキワマリ荘 1F〕/宮城)
2018 えらぶん:のこすん:つなげるん (はじまりの美術館/福島)
山形ビエンナーレ 2018 (東北芸術工科大学/山形)
山形藝術界隈展〇七(GALVANIZE gallery〔石巻のキワマリ荘 1F〕/宮城)
山形藝術界隈展〇五/〇五.五(GALVANIZE gallery〔石巻のキワマリ荘 1F〕/宮城)
2017 パープルーム大学 尖端から末端のファンタジア(ギャラリー鳥たちの家/鳥取)
山形藝術界隈展〇四(鶴岡アートフォーラム/山形)
ISETAN ニューアーティスト・ディスプレイ 山形藝術界隈展〇三(新宿伊勢丹/東京)
山形藝術界隈展〇二(白鷹町文化交流センターあゆーむ/山形)
山形藝術界隈展〇一(ミサワクラス/山形)
東北芸術工科大学卒業/修了 研究・制作展(東北芸術工科大学/山形)
2016 NIHON 画~新たな地平を求めて(豊橋市美術博物館/愛知)
山形ビエンナーレ 2016 (山形県郷土館 文翔館/山形)
2015 東北画は可能か?ー地方之国現代美術館ー(T-Art gallery/東京)
東北画は可能か?ー地方之国構想博物館ー(東京都美術館/東京)〔共同キュレーションで参加〕
第24回奨学生美術展(佐藤美術館/東京)
第18回岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
2014 新北方美術倶楽部―喜多方で学ぶ北の魅力― 成果発表「喜多方美術倶楽部の絵」(喜多方蔵の里/福島)
LITTLE AKIHABARA MARKET――日本的イコノロジーの復興 (Roppongi Hills A/D gallery/東京)
東北芸術工科大学卒業/修了 研究・制作展(東北芸術工科大学/山形)
2013 東北画は可能か?まなざしの解放(Art Zone/京都)
喜多方♡アート(大和川酒蔵北方風土館/福島) 喜多方・夢・アートプロジェクト
2013「喜多方アート暮らし」(喜多方蔵の里/福島)
アーティスト・イン・レジデンス
2019 Tokyo Arts and Space リサーチ・レジデンス・プログラム(東京都)
2018 大原美術館 ARKO 2018(岡山県倉敷市)
2014 新北方美術倶楽部―喜多方で学ぶ北の魅力(福島県喜多方市)
Symposium of local culture, IX international workshop of painters(ポーランド、スタリソンチ市)
2013 喜多方・夢・アートプロジェクト2013「喜多方アート暮らし」(福島県喜多方市)
ワークショップ・レクチャー
2019 創作ワークショップ「まんが絵巻をつくろう」(福島県立美術館)
受賞
2015 第7回絹谷幸二賞 奨励賞
2015 第18回岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞 助成
2018 ホルベインスカラシップ 第 32 回奨学生
2014 公益財団法人佐藤国際文化育英財団 平成 26 年度 第 24 期奨学生
パブリック・コレクション
高橋コレクション、大原美術館、西治コレクション、スタリソンチ市(ポーラン ド)、山形市
関連 URL
久松知子公式ホームページ https://tomokohisamatsujp.wordpress.com/
ツイッター https://twitter.com/hisamatsutomoko
インスタグラム https://www.instagram.com/tomokohisamatsu/
出版物
2019 作品集 「TOMOKO HISAMATSU PAINTINGS 2013-2018」
Youtube、Facebookにて、久松知子さんのインタビュー動画を公開中です!