ギャラリー桜林「特別企画　太田敏孝作品展」

特別企画　太田敏孝作品展

2021 年 10 月 17 日（日）～ 2022 年 1 月 23 日（日）

ギャラリー桜林では2021年10月17日（日）より、昨年4月に逝去された故 太田敏孝氏（享年71歳）を偲ぶ追悼企画展として「特別企画　太田敏孝作品展」を開催致します。

太田敏孝は、1949年北海道旭川市生まれ。1972年に國學院大學文学部神道学科を卒業し、1982年に工房「木想舎GEN」を設立。30歳を過ぎて独自で木工を学び、その後およそ38年に渡り木工造形家として多くの作品を制作しました。

屋号の“GEN（ゲン）”には「修験道」や「現す」、「無限」の意味が込められており、太田作品は「内なるものを現し、木に宿る生命力を具現化したかのような存在」と称され、大胆で見上げるような大作には圧倒されます。また独創的でユニークであると注目を浴び、1986年には、オーストラリアナショナルウッドカンファレンスに海外アーティストの一人として招待されています。

本展では、数ある作品の中から、作家自ら「単独で彫刻的な面白さと、ものづくりとしての技術を追求し完成度を高めた作品」とする椅子シリーズを中心とした特別展示を行います。ぜひこの機会に作家及び作品にご注目いただき、会場にてその想いを感じていただければ幸いです。

　日本の中でものを作ることは、何か定規になるようなものを生み出したい。それが私が作り続けてきた理由の一つ。忘れてならないのは、ここが日本だということ。日本の風土、自然をしっかり活かして取り組まないと、それが新しい日本を形作ることにもなるのではないでしょうか。　

太田敏孝

「太田敏孝作品集」より

太田敏孝（おおた　としたか）

木工造形家　木想舎GEN代表

1949年　北海道旭川市生まれ

1972年　國學院大學文学部神道学科　卒業

1982年 「木想舎GEN」設立（神奈川県秦野市）

1983年　第一回東急ハンズ大賞展　入選

1984年　銀座ヤマハ家具ショップ面白い椅子展　

1985年　個展（ギャラリー和知、東京銀座）

1986年　第三回ナショナルウッドクラフトコンファレンス（オーストラリア）

1992年　クラフトエキスポ‘92（東京晴海）

1995年　個展（エストニエギャラリー、東京青山）

1996年 「木想舎GEN」を北海道旭川市へ移転

2003年　個展（木想舎GEN）

2004年　個展（富貴堂ギャラリー、旭川）

　　　　 79回道展

～2015年　90回周年記念企画展まで連続出品

受賞、その他

1984年　銀座ヤマハ家具ショップ面白い椅子展　受賞

1986年　第三回ナショナルウッドクラフトコンファレンス（オーストラリア）招待出品

2004年　道展79回展　入選

2006年　道展81回展　新人賞

2010年　道展85回展　佳作賞

2012年　道展87回展　会友推挙

2019年　「太田敏孝作品集　樹言辞解」発行

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