棚田康司展「鎮守の森の入口で」オープニングレセプション

宗教法人 常陸国出雲大社

0296-74-3000

住所 / 〒309-1634 茨城県笠間市福原2006

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棚田康司展「鎮守の森の入口で」オープニングレセプション

新着情報

2019/10/18 棚田康司展「鎮守の森の入口で」オープニングレセプション

このたびの台風19号、及び先の15号により被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

常陸国出雲大社 / ギャラリー桜林では20191020()よりミヅマアートギャラリーとの共同企画による棚田康司展「鎮守の森の入口で」を開催いたします。

オープニングでは作家 棚田康司氏が在廊いたします。ぜひご参拝に併せてお立ち寄りください!

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棚田康司展 「鎮守の森の入口で」

2019年(令和元年)10月20日(日)-2020年1月13日(月・祝)

初日オープニングレセプション:13:00~16:00(神社祭事により多少遅れる場合がございます。)

 

Press Release

棚田康司(彫刻家、1968年兵庫県明石市生まれ、神奈川県在住)はこれまで一貫して木彫に取り組み、特に2001年のドイツ滞在以降は仏像彫刻でも多用されてきた「一木造り」(一本の木から彫り起こしていく日本古来の伝統的技法)により、「少年少女」を始めとした人間像を彫りつづけてきました。手足が長く、細身で不安定に立つ棚田作品は、繊細で危ういながらも力強さと神秘性を宿し、人間と神、自然、社会などの「あいだ」を制作のテーマとしています。

2012-13年にかけて練馬区立美術館、伊丹市立美術館を巡回した個展「たちのぼる。」では棚田の20年に渡る活動が紹介されました。2015年にはインドネシアのバンドゥンに滞在し、現地の木に想いをのせた作品を制作。それらの作品は新たにリニューアルした東京都現代美術館に収蔵されました。昨年ミヅマアートギャラリーで開催された個展「全裸と布」においては、着彩が抑えられ、より素材感が生かされた成熟した女性像が発表され、深化していく棚田の作品世界は現代美術における木彫の新たな表現として、各所において評価されています。

棚田康司展「鎮守の森の入口で」と題した本展が開催されるギャラリー桜林(常陸国出雲大社)は、幽冥(かくりよの)大神(おおかみ)とも呼ばれるご祭神大国主大神の鎮座される地であり、自然豊かな森には樹木葬霊園があります。棚田は以前、社殿造営のご神木を使用した作品シリーズ「12の現れた少女たち」も制作しており、昨年そのうちの1体をご奉納されました。伐採され一度死んだ巨木に、木そのものが持つ力強い生命感をもう一度吹込み、再生させたいとの想いで制作する棚田の作品は、鎮守の森において新たなる人や生命との共鳴を感じさせる展示となるでしょう。

本展では、そのご神木から制作された作品やご奉納作品の特別展示と共に、本展のために制作された最新作《箱から出ていく彼女の像》も展示されます。新たな令和の時代が始まり2020年を迎えるこの機会に、人間と自然、社会などさまざまな境界線を捉えた木彫の新たな世界をぜひご高覧いただければ幸いです。

棚田は本展に際し、次のように語ります。

「制作とは、絶望と希望、優柔と決断を繰り返し、わずかでも眼前にあるものを昇華させることだけに集中していく時間と行為であろう。その工程はまるでつづら折りの道を歩む山登りのようなものだ。もちろん全ての道が見えているわけではない。むしろ途切れた位置から歩みを進めなければならないことの方が多いし、何よりその間、僕の中で葛藤がベッタリと付き纏っている。葛藤はつづらふじともいう。植物(かずらやふじ)の枝やつるが伸びて絡まる様を人間の精神状態に重ね当てられた言葉らしい。ようやく出来上がった作品は移動の後、場と絡み合うことで新たな空間とともに変容し、彫刻として存在し始める。そして、置かれた彫刻は見る者との最後の絡み合いを待つ。今回、鎮守の森の入口で作品を展示出来る機会をいただいた。ここからまたそれぞれの葛藤が始まり、それぞれのつるが絡んでいくことだろう。はたして見る者との間にどのようなもつれが生まれるのだろうか。」

棚田康司

 

image: 「箱から出ていく彼女の像」(部分) 2019 像:樟の一木造りオイル、銀箔 / 箱:樟材、銀箔、コーチスクリュー 204 x 50 x 61 cm

撮影: 宮島径 ©TANADA Koji Courtesy Mizuma Art Gallery  

棚田康司 略歴などの情報はコチラよりご覧ください。

https://mizuma-art.co.jp/artists/tanada-koji/

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棚田康司展 「鎮守の森の入口で」

2019年(令和元年)10月20日(日)-2020年1月13日(月・祝) 10:0016:30 毎週水曜日休廊

初日オープニングレセプション:13:000016:00

*年末年始休廊:20191225日~202014

〈会場〉ギャラリー桜林 茨城県笠間市福原2081番 常陸国出雲大社境内桜林館1F 

Tel/Fax:0296-71-6700  e-mail:ohrin@izumotaisha.or.jp

担当: 石橋

 

ギャラリー桜林の過去の展覧会/詳しい情報はこちらから↓

https://izumotaisha.or.jp/

https://www.facebook.com/galleryohrin/

 

 

 

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宗教法人 常陸国出雲大社

〒309-1634
茨城県笠間市福原2001番地
電話 0296-74-3000
開門時間 午前8時~午後5時
定休日 なし

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